応援される人の条件
情報や技術のコピーが簡単にできるようになり、商品の差別化が難しくなっている。
少子高齢化の影響で、新しいものの需要が伸びる見込みもない。
そんな世の中で、商品を買ってもらうためには、『応援される』ことがとても重要だ。
応援される条件とは?
まず、応援する対象は『ヒト』だ。モノではない。モノをつくっているヒトを応援するんだ。
では、応援されるヒトとは、どんなヒトか?
例えば、(株)nishinoのセトちゃん。彼は、自分の能力を越える課題を与えられて、必死でもがいているように見える。いつも関係者に感謝し、とても謙虚だ。応援してくれる方々との人間関係を大切に考えている。
要素を書き出すと、下の3つになる。
①今の実力を遥かに越える目標の旗を立て挑戦している。(応援シロがある)
②謙虚である(敵をつくらない)
③応援者と人間関係を築いている(人間性の共有)
④彼が成功すると世の中が少し明るくなる。(ソーシャルグッド)
次の例は、コルクの佐渡島さん。彼は、作家がより幸せになれるような環境づくりに努めると同時に、クローズドなコミュニティで『あなたがなりたいあなたになる』ためにコミュニティを学んでいる。
要素を書き出すと、
①思想を明言し一貫している。(人間性の開示)
②誰もやったことがないことに挑戦している。(応援シロがある)
③コミュニティのメンバー同士の人間関係を大切にしている。(人間性の共有)
④彼が成功すると救われる人がいる(ソーシャルグッド)
応援されるヒトの条件のキーワードは『挑戦』『人間性開示』『ソーシャルグッド』だ。
正しくてソーシャルグッドな話を聞いてもらえない理由
何か新しいことを始めたいときに、なかなか話を聞いてもらえない。
どう考えても正しいし皆がハッピーになる内容なのに、なぜ聞いてもらえないのか。
原因は、僕と相手の人間関係にありそうだ。
聞く側の立場で考えてみると、その内容よりも、誰が言っているが重要だ。
僕が信頼している相手からの話であれば、内容が正しいかどうかに関わらず、喜んで聞く。
逆に、人間関係ができていない相手からの話は、聞きづらい。話を聞くことに意味を感じても、僕の時間をさいて協力したいとは思わないだろう。
要は『信頼関係』があるかどうか、が分かれ道だ。
だとすると、新しいことを前に進めるために、僕が始めにやるべきことは、相手との信頼関係を築くことだ。
自分をさらけだして、自分という人間はどういう人間なのかを、知ってもらうことだ。
そして、僕の人間性を信頼してもらえたら、初めて、僕がやりたいこと、を聞いてもらえる土俵ができる。
この『土俵づくり』ができていないと、話が前に進まない。
まず『土俵づくり』を進めよう。
芸術は必要か
答えは、人による、だと思う。
ドイツの文化大臣の発言が話題になったが、
人によっては該当するし、人によっては該当しない、が実態だろう。
では、該当する人にとって、芸術はどんな作用をするのか?
芸術に触れることで、精神的な満足を得て、活力が生まれるとすれば、その人にとって、芸術とは生きるための『糧』だ。
言わば『エネルギー源』である。
これは主にに芸術を創る人に当てはまると思う。
別の側面から考えてみよう。
芸術を観賞する人に、芸術はどのように作用するのだろうか?
芸術に触れることで、精神的に満足するのはなぜか?
僕の仮説は、作者の感情エネルギーを感じ取るから、というもの。
芸術とは、作者の感情エネルギーを詰め込んだもので、受け手に感情エネルギーが伝わるり、元気を与え、結果的に精神的な満足をもたらすのではないか。
平たい言い方をすれば、作者のエネルギーが受け手を元気にしている、ということだ。
そして、作者の意図を理解できるほど、作者の感情が伝わりやすくなり、より多くのエネルギーが伝わる。だから、同じ芸術でも、受け手によって、感じ方が異なる。
以上のとおり、芸術は、人によっては必要というのが僕の考え。
切子の価値
江戸切子や薩摩切子は価値があるとみんなが信じているから、価値がある。
同じデザインや技術で作られた切子でも、値段に差が出るのは、このためだ。
では、切子に、機能と歴史、以外の価値が生まれるとすれば、どんな価値だろうか?
例えば、職人の物語、旅先での思い出の記憶装置、他者への貢献(?)などだろうか?
切子を買うことで他者へ貢献って何だ?
自分がお金を出した分が、誰かに寄付されるとか?
それは、西野さんが絵本でやっているが、切子でもあり得るのか?
見ず知らずの人から切子をプレゼントされて喜ぶ人って誰だ?
僕は、要らない。プレゼントされるなら、自分の好みを考えてほしいと思う。
僕のことを全く知らない人がどうして選べる?
プレゼントは、違うのか。
では、切子を買うことで、誰かの挑戦を応援できるなら?
切子で挑戦って何だ?
製作過程をショーにして海外公演するか?
和菓子で三堀さんがやっているように。
エンターテイメントが好きな人はできるかもしれないな。
切子の、一般的なものさしって何だ?
美しさ、使いやすさ、歴史、かな。
主に食器として、前述のものさしの上で競いあっている。
別のものさしはないか?
価値が下がらないもの
人生を豊かにしたいなら、価値が下がるものに時間を使うのは、大変もったいない。
価値が下がらないものって何だ?
◼️自分の経験
知識や経験を積むことで次の行動につながる
行動すればチャンスが増える
◼️他者への貢献
与えた恩は何らかの形で返ってくる。
◼️思い出
他人といっしょに過ごした記録は、自分が生きている間の財産(記憶だから死んだら消える)
まあ、一般的なことはいくつかあるが、
自分にとってどうか、というと、
何を目指すのか?によって投資の定義が変わる。
目指すゴールに近づける時間の使い方は『投資』
目指すゴールに近づけない時間の使い方は『浪費』
さて、何を目指す?
使命はあるか
起業家になるには、使命が必要。
使命という土台の上に、さらに、チームやリーダーシップが要る。
使命を感じないのであれば、起業すべきではないのかもしれない。